2022年トレンド料理ワード大賞は相次ぐ値上げで意識が高まった「節約料理」 〜アジアングルメも人気継続、料理YouTuberへの注目も〜
アイランド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:粟飯原 理咲)が運営する、約3万人の料理インフルエンサー「フーディスト」が参加する、日本最大級の料理インフルエンサーネットワーク「フーディストサービス」は、この度、2022年にブログやInstagram、TwitterなどのSNSで話題になった料理関連のワードを基にユーザーアンケートを実施し、「2022年のトレンド料理ワード大賞」を発表いたしました。また、フーディストサービスが注目する2023年の料理関連トピックスも合わせてご紹介します。
<選定方法について>
本発表は、フーディストサービスが運営するメディア及びコミュニティ「レシピブログ(ブログ)」、「フーディーテーブル(Instagram)」、「スグレピ(Twitter)」の各編集部が、2022年の検索数や投稿数などを基に今年注目された料理関連ワードを選出。各サービスに参加するユーザーを対象に2022年の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その上位の結果から決定したものです。
<2022年トレンド料理ワード大賞 総括 フーディストサービス統括リーダー 久永千恵>
新型コロナウィルスの感染拡大から3年が経ち、人々の動きも活動的になり始めてきた2022年。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や円安による物価高で先行き不透明なムードが漂う中、国内の料理や食への関心はどのような動きがあったのでしょうか。今回のアンケート結果から動向を探っていきます。
2022年大賞に輝いたのは「節約料理」。今年は食品の値上げが2万品目を超え、平均14%の値上げとなり(※)日本の家庭を直撃しました。さらに日用品や光熱費などの値上げも相次いでおり家計への影響は計り知れません。少しでも支出を減らしながら、栄養バランスを考慮した満足度の高い料理を作ることができるか、工夫を凝らした方も多かったのではないでしょうか。6月に弊社が実施したアンケート調査(※)でも、8割以上のユーザーが「食品の値上げが家計に影響がある」と回答し、「節約料理を作る機会が増えた」という方が4割近くいました。
「麻薬卵」「ヤンニョム〇〇」は上半期から続けてのランクイン。前者はインパクトのあるネーミングでSNSで爆発的にヒットしましたが、味玉のアレンジが広がったという声も多く何度も作る人が続出しています。後者は続く韓国料理の人気で、店頭でも冷凍食品や専用ソースなど関連商品を多数見かけるようになりました。甘辛な味つけは子どもにも好評だそうで、もはや家庭での定番味付けの仲間入りとなっているようです。
そしてYouTubeでお馴染みの「リュウジ」さん。料理のおにいさんという親しみやすいキャラクターで人気となっていますが、手軽な材料と調味料で簡単に作れるレシピに定評があり「おいしくて家族にも好評」「今年一番どハマリした」という声もフーディストから届いていました。今年は多数のテレビ出演や「料理レシピ本大賞2022」の受賞も重なり、大活躍の年となりました。
※参考:【食品の値上げ】2022年2万品目超・平均14%値上げも
https://news.yahoo.co.jp/articles/77e2244f2a41a4c499f7e9960c6d3d6ea1d64a85
※参考:プレスリリース「食品値上げに関する調査:8割以上は「家計に影響がある」と回答
https://www.ai-land.co.jp/press/p-foodistservice/13336/
※参考:プレスリリース 22年上半期のトレンド料理ワード大賞は市場が拡大しさらに定着をみせる「オートミール」
https://www.ai-land.co.jp/press/p-foodistservice/12846/
<2022年トレンド料理ワード大賞>
大賞:節約料理
野菜の価格高騰や食品・日用品が値上げとなった影響で食費節約の意識が高まり、ユーザーのSNS投稿でも節約を意識した料理アイデアの割合が増加。食材としては鶏むね肉、もやし、豆腐、ちくわが人気。
<ユーザーコメント>
・季節によっても野菜や油が高騰したり、常に値段とにらめっこ。主婦同士の会話でも「あれが高いこれが買えないな」どよく盛り上がったキーワードだった
・円安や食品、日用品等の値上げに伴い、節約を特に意識した年でした。節約料理をよく検索し、同じ野菜や肉をレパートリーを変えて3日ほど続けて食べることもありました
・おうち時間が増える中、食材の値段が上がり、また、フードロス削減への意識も少しずつ高まっているため、節約料理はより一層注目されていたように感じるため
2位:麻薬たまご
保存容器に刻んだ長ねぎやにんにく、唐辛子などの調味料を入れ半熟卵を漬けた韓国発の味付け卵。おいしくて中毒性があるという意味から「麻薬」というネーミングに。過激なワードに配慮して「合法卵」「〇〇風味付け卵」などといったネーミングでも投稿されている。
<ユーザーコメント>
・レシピも漬けるだけで簡単なので初心者でも真似しやすく、味付けレシピをたくさん見たから
・家庭で作りやすくとても美味しく、味玉の世界が広がった感じがしたので
・TwitterやInstagramなどのSNSで投稿がよく上がっているから
・ネーミングのインパクトもあって一度作ってみたいと思わせる卵料理でした
(画像提供:ぱおさん)
3位:ヤンニョム〇〇
ヤンニョムチキンが爆発的人気となった影響で、コチュジャンベースのヤンニョム味が流行。ヤンニョム肉団子、ヤンニョムちくわなど、チキン以外のものにも使う人が増えている。各社から相次いで発売されている市販のヤンニョムだれも人気。
<ユーザーコメント>
・チキンだけでなく応用もきくので、お弁当にも便利です
・韓国食材が手軽に買えるようになった中で、ヤンニョムも、いろいろなレシピが増えてきたから
・家庭でも簡単に韓国ごはんが食べたいという人が多く、このヤンニョムソースは色々な食材に合わせやすく、甘辛味がやみつきになっている
(画像提供:本田朋美さん(韓国料理研究家))
4位:リュウジ
Twitterで日夜更新する「簡単・爆速レシピ」が話題を集めSNS総フォロワー数は700万人超。テレビや雑誌でも幅広く活躍し著書が「料理レシピ本大賞2022」を受賞。レシピブログの検索数も昨年比で209倍に上昇した。
<ユーザーコメント>
・書籍だけでなく、テレビで作っている姿を見て「作ってみよう!」とやる気スイッチを押してくれるのがいいです。すごく難しい工程も道具もなくて、ありがたいです
・リュウジさんの動画が楽しくて、今年は特によく見て作ってました
・簡単ですぐにマネできるレシピばかりなのに本当に美味しくてやみつきになる
(画像提供:リュウジさん)
5位:アラジントースター
アラジンから発売されている遠赤グラファイトを搭載したトースター。短時間かつ高温で一気に焼き上げ、外はカリッと中はもっちりとしたトーストを焼くことができ、スタイリッシュな色やデザインも人気になっている。
<ユーザーコメント>
・SNSで見かける、お洒落なキッチンに置いているイメージ。可愛らしい見た目で性能は抜群なので私も購入しました
・Instagram等で見て良さそうだと思い購入しました。見た目も可愛いし、何よりやはりその実力が凄くて、調理時間も短縮できて仕上がりがいいので見た目と実力共にトレンドにふさわしい物だと思います
6位:ハウス食品 魅惑のハリッサ
2021年2月にハウス食品から発売された唐辛子、クミン、にんにくなどを使用した地中海生まれの万能調味料。いつもの料理に足すだけで味変ができ幅広い料理にあうと人気に。レシピブログには600件以上のレシピが投稿されている。
<ユーザーコメント>
・他の調味料にはないお味でマンネリを防ぐことができ、スパイスを自分で調合することなく簡単にこれ1つで味が決まるのがとても便利です
・一度使うとこの辛さがどんな料理にも合うことを発見。最近は竹輪きゅうりもやし和えとポテサラ、酢豚にも利用している優れものです
・ハウスのハリッサは、食べやすさと、使いやすさもあったかと思います
7位:やみつききゅうり
次から次へと口へ運んでしまうような、あと引く味付けをしたきゅうりの料理。夏の猛暑の中、みずみずしくさっぱりとした食感のきゅうりを楽しむ人が増え、味付けだけでなく切り方にも様々なバリエーションが見られた。
<ユーザーコメント>
・主人がきゅうりが高くても買ってきて作って食べています。本当にやみつききゅうりにはまっているのかもしれません
・もともときゅうりが大好きで自宅でもよく作って食べていましたが、テレビなどのメディアでレシピが紹介されていたり、飲食店のメニューとしても多く見かけました
・手軽に作ることができる中で切り方などの個性も出せ、食卓に彩りを添えることができたから
(画像提供:まこりんとペン子の簡単・美味しい【毎日ご飯】 (@makorin.to.penko3)さん)
8位:料理の豆知識ツイート
食材の選び方や冷凍のコツ、料理に関する豆知識を分かりやすくまとめたツイートが人気に。コロナ禍で日常的に自炊する人が増えた影響や、物価上昇の影響もあり、「食材を長持ちさせたい」「食材を正しく使いたい」というニーズが増えた。
(参考)青髪のテツ|野菜のプロ(@tetsublogorg)
https://twitter.com/tetsublogorg/status/1587013214964834304
https://twitter.com/tetsublogorg/status/1583788381514833920
<ユーザーコメント>
・楽しく美味しく節約できる提案が多くて役に立ちます。豆知識も食材を無駄にすることなく活用できてとても素晴らしいから
・食材の保存方法や冷凍のやり方など、無駄にしない対策でSDGsにも通じる
・料理豆知識ツイートはよく目に留まりました。簡潔で写真付きなものが多く、「リツイート」や「いいね」もたくさんされているので、自分も取り入れてみようかな?と思えました
・節約の為にも食材を長持ちさせたい人が増えたので豆知識も節約レシピに合わせて広がった気がしています
9位:チュモッパ/チュモクパプ(韓国おにぎり)
韓国語で「おにぎり」という意味。日本のSNSでは、ごはんに韓国のり、刻んだたくあん、ごま、とびこ等を混ぜ込み、まん丸く握ったバージョンが特に「チュモッパ」として広まり、人気となっている。
<ユーザーコメント>
・チュモッパおにぎりは親しみがあり作りやすく、アレンジがきく料理
・チュモッパはあちこちで見かけるようになった。自由度も高くとても手軽に作れるので家でよく作るようになった。
・チュモッパは、簡単で材料も家にあるのでよく作りました
(画像提供:松山絵美(@emi.sake)さん)
10位:ボンボローネ/クリームドーナツ
イタリアのスイーツ「ボンボローネ」や、砂糖をまぶしたドーナツの上から中に入っているクリームがちょこんと顔を出したビジュアルのドーナツが大流行。人気のスイーツ系フーディストさんたちが多数投稿し注目を集めた。
<ユーザーコメント>
・マリトッツォの次に来る!と言われていた通り、テレビでよく見かけたから
・ボンボローネとクリームドーナツは食べたい欲求が高まりました。お店でもだんぜん見かけるようになりましたし、自分でも作り楽しみました
・ボンボローネはその見た目の可愛さから若い世代はもちろん、多くの年代から好まれて人気になったかと思います。パン屋さんでも売り始めているので人気が浸透していると実感しています
(画像提供:yuka*cm(ユカセンチ) (@yuka_cm_cafe)さん)
【提供画像について】
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<フーディストサービスが注目する2023年料理関連トピックス>
空港での水際対策が緩和され大型イベントも復活し、私たちの生活が少しずつ日常を取り戻してきました。一方、止まらない円安や物価高によるインフレの余波で見えない不安も多く、心からの解放感を味わうまでにはまだ至っていません。そのような中、2023年は食の国内回帰や健康ケア、地球課題に取り組む食技術やサービスが躍進しそうです。
1)地産地消!国産品への回帰
ウクライナ情勢の悪化や物流コストの上昇、急激な円安などで原材料や食品の価格高騰が続いています。そこで注目されているのが国産の代替品です。小麦粉の代わりに米粉を活用したり、輸入サーモンの代わりに国産の養殖サーモンを使用したりすることに期待が高まっています。フーディストからも「円高が続き外国の食材よりも日本の食材の方が値頃感がある」「小麦が値上がりし米食回帰の動きが出ている」などの声があがっています。
2)これさえあればOK!完全栄養食
1食で1日に必要な栄養素が摂取できる「完全栄養食」が話題となっています。刺激的なCMで話題を呼んだ日清食品の「完全メシ」シリーズは、カップライスや即席麺など気軽に手に取りやすいラインナップが功を奏し、発売後1か月で累計出荷数が100万食を超える大ヒットに(※)。フーディストからも「食費を削りたいけど栄養も気になるという時にピッタリ」「パンやパスタなど関連商品が増えていきそう」と注目を集めています。
※参考:日清、33種類の栄養素配合『完全メシ』好調 カレー&油そばで挑んだ新事業に懸ける思い
https://www.oricon.co.jp/special/60137/
3)高まる!腸活への関心
腸内フローラと呼ばれる腸内細菌を整えることで、健康的な身体を手に入れる「腸活」がここ数年、人気となっています。ヨーグルトや納豆、漬物などの発酵食品は善玉菌を多く含んでおり、腸活におすすめの健康食として支持を集めていますが、各企業からは手軽に腸活に取り入れられる商品も続々と発売されています。フーディストからも「身体に優しく免疫力も高まるので更に話題になりそう」など期待の声が届いています。
4)より身近に!フードテック産業
地球温暖化や人口増加などにより世界的な食糧問題が課題となっています。その解決策のひとつとして注目されているのがフードテック。2025年には市場規模が700兆円に上る(※)と予想されています。店頭では大豆ミートをはじめ様々な代替食が増え、我々の生活にも身近なものとなってきました。また食品ロスへの関心も高まっており、生産・流通過程はもちろん家庭内で取り組む動きもさらに増えてきそうです。
※参考:フードテックとは?世界の食糧問題に貢献するテクノロジー
https://www.geekly.co.jp/column/cat-technology/foodtech/
■2022年の料理トレンドを振り返るアンケート概要
調査方法 :フーディストサービスにてユーザーアンケートを実施
回答者詳細:・性別 男性7% 女性92% 回答しない1%
・年代 20代4% 30代22% 40代33% 50代31% 60代以上11%
有効回答 :450名
アンケート実施期間:2022年10月25日~11月2日正午
■(※)「フーディスト」及び「フーディストサービス」について
フーディストとは、料理インフルエンサーであり、料理クリエイターである人たちの総称です。日々料理や食を楽しみながら、ブログやInstagram、TwitterなどのSNSで積極的に発信をして活躍している方々です。
フーディストサービスは、日本最大級の料理インフルエンサーネットワークです。約3万人の料理インフルエンサー(フーディスト)とともに、料理メディア及びコミュニティ(フーディストノート、レシピブログ、フーディーテーブル、スグレピ)を運営しています。 また、企業向けに料理インフルエンサーとのマッチングを行う「フーディストナビ」「フーディストパーク」では、フーディストとクライアントとのコラボレーションを企画・提案しています。※フーディスト(R)はアイランド株式会社の商標登録です。
<フーディストサービス運営メディア&コミュニティ>
・フーディストサービス
https://foodist-service.jp/
・フーディストノート
https://foodistnote.recipe-blog.jp/
・レシピブログ
https://www.recipe-blog.jp/
・FoodieTable(フーディーテーブル)
https://foodietable.jp/
・スグレピ
https://www.sugurecipe.jp/
・フーディストパーク
https://foodist-service.jp/park
・フーディストナビ
https://foodistnavi.jp/
■アイランド株式会社について
「フーディストサービス(フーディストノート/レシピブログ/フーディーテーブル/スグレピ)」「おとりよせネット」「朝時間.jp」などのサービスをはじめ、イベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営しています。これまでありそうでなかった「こんなサービスがあったら、自分たちもみんなも嬉しい」サービスを考え、日々の生活が豊かになるサービスの提供を目指しています。
<会社概要>
商号 : アイランド株式会社
代表者 : 代表取締役 粟飯原 理咲
所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-25 神宮前IKビル2F
資本金 : 1,600万円
事業内容: ・ライフスタイルメディアの運営事業
・料理インフルエンサープロモーション/料理インフルエンサーマーケティング事業
・食品ECサイト(オンラインショップ)の集集客、販促支援、食を軸にした地域創生支援事業
URL : https://www.ai-land.co.jp/